マンスリーマンションのデメリットをプロが正直に告白|注意点と「こんな人は向いていない!」を紹介
マンスリーマンション(ウィークリーマンション)は、名前の通り1か月、または1週間単位で借りられるマンションのことで、長期出張や長期観光に活用することが出来ます。
数週間~数か月で、一般的な賃貸よりも気軽に借りられるうえ、必要最低限の家具家電も備えついているためメリットも多いですが、「本当に大丈夫?」と不安に思う方も少なくないようです。
そこで今回の記事では、ビジネスホテルの利用や一般的な賃貸住宅での暮らしと比較した場合の、マンスリーマンション利用のデメリットをプロが正直にお伝えします。
その上で、そもそもマンスリーマンションには不向きな人の特徴と、マンスリーマンションを契約するときの注意点もご紹介します。
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マンスリーマンションの7つのデメリット
ここでは、プロが正直にマンスリーマンションの7つのデメリットをご紹介します。
- 普通の家賃と比べると賃料が高い
- 賃料を一括前払いしないといけない
- 普段使っている家具・家電じゃない
- 基本的に内見ができない
- 住民票を移せない
- 壁が薄いことがある
- 怪しい人・怖い人が住んでいないの?
我々からするとこの7つの中には、マンスリーマンションのサービスの仕組み上仕方ないというものもあれば、世の中で噂されているだけで実際に住んでみればそこまでデメリットには感じないであろうこともあります。
それぞれについて詳しく説明します。
普通の家賃と比べると賃料が高い
マンスリーマンションで1ヵ月生活する場合の費用は、諸々合わせて15万円前後です。
登録されている物件の家賃相場を公開しているSUUMOでは、大阪市北区(大阪市で最も家賃が高いとされる地域)の家賃が平均5.6万円とされているので、「高い!」と感じる方もいるようです。
ただしこれは家賃だけの話で、実際に賃貸住宅に住み始めるためには、引っ越し費用・不足する家具家電を購入する費用・敷金や礼金など、家賃以外の初期費用がざっと見積もっても10万円以上は必要だと推測できます。
だから、家賃単体で見ると高いと感じる人もいるかもしれませんが、一時的な住まいとしてはマンスリーマンションの賃料は割高ではないということが言えます。
物件によりけりですが、“少なくとも3ヵ月以内の生活”であれば、大半のケースでマンスリーマンションの利用のほうが金銭的負担が少ないと思われます。
⇒ マンスリーマンションの利用料金について詳しく知りたい方はコチラ
※「ウィークリーマンション(マンスリー)に住む時に掛かる料金」のコラムへリンクしています。
賃料を一括前払いしないといけない
法人利用であればほぼ問題にならないのですが、観光など個人の事情でマンスリーマンションを長期利用する場合、まとまったお金を入居前に準備しなくてはいけないのが大変だと思う方が多いようです。
例えば半年間マンスリーマンションを利用する場合は、半年分の賃料や光熱費や管理費などを合わせた諸経費を一括前払いしなくてはいけないので、数十万円の準備が必要になります。
人によっては、なかなか準備するのが厳しい金額と言えるかもしれませんね。
プロからのアドバイスとしては、マンスリーマンションに長期滞在するための一括前払いがきつい場合は、まず短い期間で入って、都度延長するような形でマンスリーマンションを長期利用する方法もあります。
半年間マンスリーマンションを利用する場合であれば、例えばまずは1ヵ月契約して、規定通りに1ヶ月分の費用を前払いし、以降も1ヵ月ごとに契約を延長して、その都度費用を前払いする形です。
少々強引ではありますが、この方法なら分割払いが可能となります。
ただし1度に払うお金の金額は少なくて済みますが、長期割引などが効かなくなり総支払額は増えてしまうこと、延長して住めるかどうか保証されている訳ではないことに注意です。
普段使っている家具・家電じゃない
マンスリーマンション・ウィークリーマンションに、生活に必要な家具家電がついていることは、最大のメリットといってもいいでしょう。
しかし中には、その事こそが「デメリットでもあるかも…」と捉える方もいらっしゃいます。
例えば、自宅で最新型のハイテク家電を使用している場合です。
マンスリーマンション・ウィークリーマンションのお部屋は、最新家電に逐一交換している訳ではないため、普段ハイテクな家電を使用している方にとっては不便を感じるところがあるかもしれません。
また、テレビの大きさも自宅と違えば、目が慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
自宅との家電の性能の差については辛抱するほかないのですが、明らかに使いづらいような旧式家電はほとんどのマンスリーマンションではないので、生活に著しく支障が出ることはないでしょう。
「どうしてもコレがないと落ち着かない!」という家具・家電は、マンスリーマンションに持ち込みするのも1つの方法です。
退去時にきちんと持ち帰れば、基本的にはどんな家具・家電を持ち込んでもOKですよ。
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基本的に内見ができない
一般的な賃貸住宅と違い、マンスリーマンションやウィークリーマンションは次の予約の直前まで、前の方が住んでいるケースが多いため、基本的には内見ができないことがほとんどです。
そのため「お部屋の間取りや設備を実際に目で見て確かめられないことが不安」と思われる方も少なからずいらっしゃいます。
内見をしなくてもお部屋のイメージをしっかり掴むためには、ホームページ上に記載されている写真をしっかり閲覧すること、そして写真では分からなかったことがあれば担当者に詳しい説明を聞くことが必要です。
ただし、内見が可能なマンスリーマンション・ウィークリーマンションの会社がまったく無いという訳ではありません。
現に、当社ワンライフでは、内見希望のお客様にできるだけ対応する方針でいます。
「長期間住むからこそ、普通の家と同じように内見をしてみたい!」という方は、“空室であれば内見可能”としている会社からマンスリーマンションを借りることも1つの方法です。
マンスリーマンションは内見できるの?事前に確認すべき2つのポイント
住民票を移せない
マンスリーマンションは、法律上一時的な滞在のための建物「居所(きょしょ)」と見なされるため、通常は住民票の異動ができません。
管理会社によっては、契約書で住民票についても明記されており、ほとんど場合で「不可」と書かれています。
住民票は、もともと住んでいる家や実家に置いておきましょう。
ちなみに、住民票は移せませんが、荷物の受け取りなどは通常の自宅と同じように変更することが出来ますよ。
壁が薄いことがある
マンスリーマンションの中には、壁が薄い部屋も少なくはないようです。
しかし、これは「マンスリーマンションだから壁が薄い」ということはなく、壁が薄いかどうかはマンションの構造の問題です。
“マンスリーマンションとして使うために建てられたマンション”というのは意外とまれで、実際は一般的な賃貸利用を考えて建てられたのち、マンスリーマンションとしても使われるようになったマンションが多く、マンスリーマンションだからこそ構造が甘いということはないのです。
近隣の部屋からの騒音がひどい場合は、自分で直接苦情を言いに行くとトラブルに巻き込まれる可能性が高いため、まずはマンスリーマンションを借りた会社の担当者に相談し、迅速な対応を願い出ましょう。
怪しい人・怖い人が住んでいないの?
マンスリーマンションやウィークリーマンションの契約手続きは、一般的な賃貸住宅の契約手続きと比べて簡易なため、「怪しい人・怖い人が住んでいるのではないか?」と不安に思う方もいらっしゃるようです。
しかし、怪しい人・怖い人にマンスリーマンションに住んでほしくないのは、一般の方々だけではなく、マンスリーマンションを貸し出す会社としても同じ気持ちです。
ですので、簡易的ではあっても入居者の審査は最低限行っています。
身分が証明できるものの提出が契約に必須であるのも、不審な方をマンスリーマンションに住まわせないための防御策のようなものです。
電話対応から違和感を感じたり提出書類に不審点があった場合には、追加で審査を行い、それでも怪しさが拭えなかった場合は入居を断るケースもあります。
つまり、どこの誰だか分からない怪しい人が、マンスリーマンションだからこそ多く集まるといった傾向は無いと思っていただければと思います。
そもそもこんな人にはマンスリーマンションは向いていません
マンスリーマンションのデメリットと言われている7つのポイントをご紹介しましたが、そもそもマンスリーマンションが向いていない人もいらっしゃいます。
それがこの3タイプの方です。
- 賃料の一括前払いができない人
- とにかく安く短期滞在したい人
- 住民票を移したい人
賃料の一括前払いができない人
先述の通り、マンスリーマンションでは賃料の一括前払いが基本です。
どうしても分割したい場合は、契約をし直すという方法も書きましたが、基本的に賃料が一括前払いが出来ない場合は、マンスリーマンションはおすすめできません。
ちなみに、出張などによる法人契約の場合、会社が経費で先に払う場合がほとんどですので問題ありません。
とにかく安く短期滞在したい人
マンスリーマンションが特別高いわけではありませんが、とにかく安くつく方法で、その土地にしばらく滞在したい!という人には、マンスリーマンションよりもゲストハウスやユースホステルがおすすめです。
ゲストハウスやユースホステルの場合、1泊2,500円程度から宿泊することができて、さらに長期滞在割引がある場合もあります。
ゲストハウスやユースホステルでは完全プライベートな空間ではなく、他の人と共同生活でコミュニケーションを取りながらの滞在になりますが、とにかく安く滞在したいのであれば、マンスリーマンションよりもおすすめです。
住民票を移したい人
先述の通り、マンスリーマンションでは住民票を移すことが出来ません。
どうしても住民票を移したい場合は、普通の賃貸でお部屋を借りましょう。
ただし、1年未満の解約の場合はほとんどの物件で早期解約違約金が発生します。
マンスリーマンションの不安解消のための注意点
ここまでご覧いただいて、「マンスリーマンション契約したいけど、まだ不安がある」という方のために、マンスリーマンションを借りる前にお伝えしておきたい4つの注意点をご紹介します。
- 内見できないので、不安点は不動産に相談する必要がある
- 入居中の故意や過失による破損は自己負担する必要がある
- 契約途中で退去すると料金が返ってこない場合がある
- 事前に申し出ないと延泊ができない場合がある
内見できないので、不安点は不動産に相談する必要がある
先述の通り、マンスリーマンションの多くは内見することが出来ません。
弊社ワンライフでは内見もできるだけ対応しますが、お客様の都合により内見ができない場合も多くあります。
そのため、不安点はあらかじめ業者である不動産に相談しておくことをお勧めします。
- 立地の治安について
- セキュリティについて
- 部屋の設備や家具家電について 等
分からないことは何でも相談してみましょう。
入居中の故意や過失による破損は自己負担する必要がある
マンスリーマンションに住んでいる間に、「故意」つまりわざと物を壊してしまったり、不注意で破損してしまった(過失)場合、自己負担になります。
これは一般的な賃貸と変わりません。
マンスリーマンションも一般賃貸物件のアパート、マンションと同様に退去時に原状回復が必要です。
契約途中で退去すると料金が返ってこない場合がある
2か月契約していたが、1か月で出張が打ち切りになったという場合など、契約途中で退去する場合、料金が戻ってこない場合があるので、注意が必要です。
事前に申し出ないと延泊ができない場合がある
上の例とは逆で、2か月契約をしていたが、出張が途中で3か月に延長した場合。
この場合も、マンスリーマンションの空き具合によっては延泊できない場合があります。
途中解約の場合も延泊の場合も、事前にわかっている場合はご相談いただくのが1番です。弊社ワンライフは可能な範囲で対応させていただきます。
まとめ
- 自宅とは、設備や周辺環境が違う点
- 一般的な賃貸マンションとは、契約システムや支払い方法が違う点
上記2点から、マンスリーマンションにデメリットを感じることもあるかもしれませんが、記事内で幾度か取り上げたように、デメリットの対応策が無いわけではありません。
多少手間はかかりますがお気に入りの家電を持ち込んだり、契約を細かく区切って1度に支払う金額を少なくするなど、工夫すれば何とかなることも多いです。
マンスリーマンションの契約をためらうような、大きなデメリットは無いと言えるでしょう。
ここで取り上げた以外に、マンスリーマンション・ウィークリーマンションに関する不安点(自分がデメリットなんじゃないか?と考えていること)があれば、運営会社に気軽に相談してみるのもありかと思います。
意外とあっさり、解決できるかもしれませんよ。
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