家具家電付き賃貸のデメリットとは?向いている人は2年までの短期滞在者
家具家電付き賃貸物件とは、生活に必要な冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、ベッド、テレビ、机などがあらかじめ設置されているアパートやマンションの事をいいます。
また、家具家電付き賃貸物件の中には、短期での賃貸契約を前提としたマンスリーマンション(ウィークリーマンション)と呼ばれる物件も含まれます。
大掛かりな引越が必要なく、空室があればすぐにでも生活をはじめられる家具家電付き賃貸物件は、メリットづくしのように感じますが、デメリットはないのでしょうか?
家具家電付き賃貸物件のデメリットとは?
一般的な賃貸物件と比べた、家具家電付き賃貸物件のデメリットとは、下記の通りです。
- 家賃が高い
- 賃貸物件に比べると物件数が少ない
- 内見できる物件が少ない
- 設備を選べない
デメリット1. 家賃が高い
家具家電付き物件は、やはり一般的な賃貸物件よりも家賃がお高めになります。
通常は付いていない、家具や家電が付いている分、その費用が家賃に上乗せされるため、どうしても割高な物件が多数を占めるのです。
また、マンスリーマンションは、賃貸物件には発生しない、下記費用が賃料に含まれます。
- 清掃費
- 水道光熱費
- 管理費
- 契約手数料
※項目は業者ごとで異なります。
提供する家具家電の管理費用や、水道光熱費が日額で設定されていたり、手数料や清掃費などで数万円かかる場合もあります。
業者にもよりますが、東京都内ですと月100,000円以上はかかるイメージでしょう。
このように、家具家電付き物件は、通常の賃貸物件よりも賃料が高めになることを覚悟して物件探しをすることになります。
⇒家具家電付き物件(マンスリーマンション)の費用について、もっと詳しく知りたい方はコチラの記事へ
デメリット2. 賃貸物件に比べると物件数が少ない
賃貸物件に比べると、やはり家具家電付き賃貸物件は物件数が少なめになる分、選べる選択肢も狭まります。
賃貸物件よりも、アクセス、周辺環境、建物の経年劣化度、室内の設備などの条件を全て満たす物件に出会うのは大変となるでしょう。
そうは言っても、単身用の家具家電付き賃貸物件については、ある程度物件数があるので全く選べないということは発生しません。
ただ、ペット可物件やファミリー用物件になると、さらに物件数が少なくなるので、そういった条件がある方は物件選びに難航するかもしれません。
デメリット3. 内見できる物件が少ない
家具家電付き賃貸物件の内、特にマンスリーマンションは、基本的に内見できる物件が少ないことがデメリットに挙げられます。
マンスリーマンションは、初期費用が発生しないことや短期からの契約が可能である点などから、居住者が頻繁に変わる傾向があります。
そのため、内見まで行う管理体制が整わず、不動産会社の中には、そもそも内見を不可とする会社も多いのです。
部屋の中を見てみないと、なかなか実際の様子が掴めないのが難点でしょう。
デメリット4. 家具・家電などの設備を選べない
当たり前と言えば当たり前なのですが、あらかじめ家具・家電が設置されているため、それらの設備を変更することはできません。
家具家電付き賃貸物件は、一般的に下記の設備があらかじめ設置されています。
■キッチン(コンロ付き)
■冷蔵庫(ミニ冷蔵庫の場合あり)
■電子レンジ
■洗濯機
■掃除機
■テレビ
■ベッド
■デスク
■イス
■照明
■カーテン
■ドライヤー など
これだけ豊富に家具・家電が設置されている点が、家具家電付き賃貸物件のうれしいポイントでもあり、人によってはデメリットにもなりえます。
多くの家具・家電が設置されており、変更ができないためにお部屋の雰囲気も設置されている設備によって左右されやすいのです。
家具家電付き賃貸物件は「設備の種類を選びたい」「お部屋の雰囲気を自分でつくりたい」といったこだわりのある方にとっては、なかなか気に入った物件が見つかりにくいデメリットがあります。
家具家電付き賃貸物件のデメリットは騒音とよく言われるが本当か?
「家具家電付き賃貸物件は壁が薄く、騒音が気になるのでは?」といったイメージの強い方が多いのですが、「家具家電付き賃貸物件=騒音が多い」といったことは全くありません。
主に隣からの騒音の一番の原因は、建築構造の種類によるものです。
上記のようなイメージを、多くの人が抱いている原因は、一時期、アパートタイプや軽量鉄骨造の家具家電付き賃貸物件での騒音問題が取りだたされたことによります。
実は、家具家電付き賃貸物件も、一般的な賃貸物件も建物に違いはないので、「家具家電付き賃貸物件=騒音が多い」ではなく、建築構造によって騒音が聞こえやすいかどうか決まるのです。
ですので、家具家電付き賃貸物件のデメリットと言われる騒音は単なるイメージでしかなく、どのような物件を選ぶにしてもきちんと建築構造を確認することが騒音問題を避ける秘訣なのです。
⇒家具家電付き賃貸物件の騒音事情についてもっと知りたい方は、コチラの記事へ
家具家電付き賃貸物件のメリットを知って、デメリットと比較しよう
家具家電付き賃貸物件のデメリットについて見てきましたが、家具家電付き賃貸物件にはたくさんのメリットもあります。
メリット・デメリット双方をよく比較してから、家具家電付き賃貸物件を利用するか検討するとよいでしょう。
- 敷金・礼金が発生しない
- 家電・設備購入などの初期費用が必要ない
- 入居時・退去時の手間が少ない
- 引越料金が安い
- 2年など契約期間の縛りがない
- 退去時の家具・家電処分費が必要ない
メリット1. 敷金・礼金が発生しない
家具家電付き賃貸物件の多く、特にマンスリーマンションは、一般的に敷金・礼金が発生しません。
通常、一般的な賃貸物件だと、家賃の1・2ヶ月分の敷金・礼金がかかるので、「賃料以外の初期費用」を随分抑えてくれることが期待できます。
メリット2. 家電・設備購入などの初期費用が必要ない
生活必需品の家電・設備は、入居前に購入・準備する必要があり、必要最低限であっても大よそ20万円くらいはかかる覚悟が要ります。
家具家電付き賃貸物件には、あらかじめ必要な設備が備え付けられているため、これら入居準備費用はかかりません。
一般的な賃貸物件に比べると賃料の高い、家具家電付き賃貸物件ですが、数カ月から2年未満の短期滞在であれば、トータルコストを下げられる可能性があります。
メリット3. 引越料金が安い
トータルコストを下げる要因として、引越料金が安いという点も挙げられます。
家具家電付き賃貸物件には、ある程度設備が揃えられており、大型の家具・家電を運ぶ必要がないので、特別に大型家具を運びたいという要望がない限りは、引越料金として荷物を運ばず済みます。
この場合、衣類などを普通の小包として宅配すればよいだけとなるので、引越時の送料をグンと抑えることができます。
引越先の距離が遠ければ遠いほどメリットがあるでしょう。
メリット4. 入居時・退去時の手間が少ない
引越しの荷物が少ない分、入居時や退去時の手間が少ないこともメリットとして挙げられるます。
引越しの手間がないという点もそうですが、マンスリーマンションの場合、入居時・退去時の面倒くさい手続き関係が必要ないこともうれしいポイントです。
マンスリーマンションであれば、インターネット、水道、電気、ガスなどはあらかじめ物件業者が契約しており、入居者が改めて手続きする必要はありません。
メリット5. 2年など契約期間の縛りがない(マンスリーマンションの場合)
一般的な賃貸物件は、2年間契約などの縛りがあり、その契約前に解約すると、契約更新料が無駄になったり、違約金が発生するなどの場合があります。
マンスリーマンションであれば、短期滞在を前提とした定期賃貸契約を締結するため、長期での契約期間のしばりはありません。
また、マンスリーマンションは、1週間以上など最低滞在期間のみ定められている物件が多いでしょう。
メリット6. 退去時の家具・家電処分費が必要ない
一般的な賃貸物件の場合、入居時に家具・家電を購入する必要があり、退去時にはそれらを処分する必要があります。
家具・家電やベッドなどは、粗大ごみに分類されるため、区に処分を申請するか、業者に処分を依頼することになります。
場合によっては、数万円ほど処分費用が発生することがあるので、意外と侮れませんよ!
家具家電付き賃貸物件に向く人・向いてない人
家具家電付き賃貸物件のデメリットとメリットを見てきましたが、それらを勘案すると、大よそ下記のような状況の人は家具家電付き賃貸物件が向いている人・向いてない人と言えるでしょう。
<家具家電付き賃貸物件が向いている人>
- 数カ月~2年未満の短期で賃貸物件を探している
- 一人暮らしをしたことがなく、家具・家電をイチから全部買う必要がある
- 引越準備の時間がなくできるだけ早く入居したい
- 室内のインテリアにそこまでのこだわりがない
<家具家電付き賃貸物件が向いていない人>
- 2年以上長期で滞在することが決まっている
- 家具・家電設備を所有しており、引越先に持っていきたい
- お部屋選びにこだわりがあり、自分好みの部屋を探したい
家具家電付き賃貸物件を利用した方がよいケースを紹介
短期での滞在を目的としており、引越しの手間や賃貸物件を借りる際の煩わしさを避けて、滞在したい人におすすめなのが家具家電付き賃貸物件ですが、実際にはどのようなケースで利用されるのでしょうか?
家具家電付き賃貸物件が、よく利用されるケースは下記の通りです。
- 企業のインターン・研修・実習など
- プロジェクトの担当者などの長期出張の際
- 大学受験や就職活動時
- 短期で大学のキャンパスが変更になることがわかっている
- 初めての一人暮らしでお試しでの滞在
家具家電付き賃貸物件は、個人のみならず法人単位で利用されるケースもあり、数名の長期出張や研修の場合などには、手配依頼担当者の業務負担を軽減させる効果も期待できます。
⇒家具家電付き賃貸物件(マンスリーマンション)の意外な使い方についてはコチラの記事へ
⇒学生が家具家電付き賃貸物件(マンスリーマンション)を使用する方法についてはコチラの記事へ
2年未満の短期滞在には家具家電付き賃貸物件がおすすめ
家具家電付き賃貸物件にデメリットを克服するコツは、下記の2点です。
- 一般物件と比べて全体的な費用が安くなるかどうか事前にしっかりとシミュレーションすること
- 蓄積されたノウハウを基に丁寧な説明をしてくれる業者を見つけること
費用面については、2年以上の滞在となってくると、格安物件以外はいくら費用のシミュレーションをしても、費用が高くなる可能性が濃厚です。
そのため、2年未満の滞在予定であることを前提として、費用のシュミレーションをしてみると、家具家電付き賃貸物件は費用的にメリットのある滞在方法となる可能性があります。
また、家具家電付き賃貸物件の設備面や内装が気になる方は、しっかりと写真提示や内見に応じてくれる、丁寧な対応してくれる業者を選定することも重要です。
当社One Lifeは関西・関東で多くの物件を紹介させて頂いている、家具家電付き賃貸物件(マンスリーマンション)の不動産会社です。
お客様のご希望に沿うように、内見や詳細な写真の提示もできるだけ対応させて頂いておりますので、家具家電付き賃貸物件の中でも、特にマンスリーマンションをお探しの方は、ぜひ一度One Lifeまでご相談頂けたらと思います。