マンスリーマンションのお部屋は汚いって本当?きれいなお部屋を選ぶために
マンスリーマンションとは、生活必需品の家具家電の設備があらかじめ設置された、1週間以上ほどからレンタルできるアパート・マンシ
ョンのことを言います。
マンスリーマンションは、一般的な賃貸物件と比べ、部屋の中にモノが置いてあるという特性からも、「お部屋が汚いのでは?」と思われがちなようです。
今回は主にインターネット上にあるマンスリーマンションへの口コミを参考にして、マンスリーマンションで汚いお部屋にあたることがあるのか、汚いお部屋にあたらないためにはどうすればよいのか、不動産屋の目線からお伝えします。
マンスリーマンションのお部屋は汚い?よくある口コミとは
マンスリーマンションは多くの場合、お部屋の掃除を外部のクリーニング業者に委託しています。
お部屋の清潔度は、クリーニング業者の質によって決まるため、中には清掃が行き届いていないお部屋があることもあるようです。
また、多くの物件を保有する大手マンスリーマンション業者の中には、お部屋の把握・管理が行き届いていないことがあり、汚い状態でお部屋を提供してしまうケースもあるのが、どうやら実状のようです。
実際に、マンスリーマンション利用後に、インターネット上で「お部屋が汚かった」との感想を口コミしている内容には、下記のケースがあります。
- お部屋の床の上に、髪の毛やほこりなどがあった
- キッチンの排水溝が汚かった
- お風呂の排水溝に髪が残っていた
- 家具・家電設備が汚かった
- 私物が残されていた
- ベッドが破れていた などなど
臭いについて気になることも
さらに、お部屋が汚いとは少し違いますが、なんとなく汚さを感じさせる「臭い」に関して気になった方もいらっしゃるようです。
しばらく使用されていないお部屋ですと、「下水道のような臭いがお部屋からする」といった汚いイメージを連想させる、臭いに悩まされるケースにも注意が必要ですね。
こんな汚いお部屋はマンスリーマンション業者に苦情を言おう
マンスリーマンションをレンタルされた方がお支払する費用の中には、もちろん、クリーニング業者がお部屋を清掃する費用が含まれています。
きちんと掃除されていないお部屋は、きちんとマンスリーマンション業者に改善を求める権利があります。
ただ、「どこまで苦情を言っていいのかわからない」といった、苦情を言うレベルの汚さなのか判断がつきにくいケースがあるのも事実です。
ここでは、万が一「汚い。。。」と思うお部屋を借りてしまった場合に、苦情を言った方が良いケースと、仕方がないケースを紹介します。
◎苦情を入れた方がよい例
- お部屋の床の上に、ほこりなどゴミがあった
- キッチンの排水溝に汚れが明らかに付着している
- お風呂の排水溝に髪が残っていた
- 家具・家電設備の中に汚れが付着していた
- 私物が残されていた
- お部屋の中で下水道の匂いがする
×仕方がない例
- 経年劣化からくるお部屋の汚さ
- 家具・家電設備が古いことにより感じる汚さ
- ベッドが一部破れている(※睡眠を妨げるほどの大きな損傷は苦情すべき)
このように、明らかに「汚れ」が残されているケースについては、苦情対象のケースになります。
また、単純な汚れからくる汚さではない、建物や設備の経年劣化からくる汚い印象については苦情対象とはなりませんので留意が必要です。
ただし、汚さではなく機能不良や故障などで設備が正常に稼働しない場合は、マンスリーマンション業者サイドがしっかりと修理・交換に対応してくれるので伝えるようにしましょう。
さきほどの「下水道のような臭い」についても、業者によってはパイプユニッシュなどの処理を実施してくれるところもあるので、我慢せずに伝えるとよいでしょう。
苦情は、なかなか言いにくものです。
しかし、業者にとっても苦情といった形で伝わってくるお客様の声は改善していかなければならない事であり、学びの場にもなります。
不快に思うような汚れを発見した際は、ためらわずにマンスリーマンション業者に改善を求めるよう伝えるようにしましょう。
汚いお部屋のマンスリーマンションを選ばないための防止策とは
できることならば、マンスリーマンションを借りる前に、汚いお部屋を借りることがないよう、なんとか防ぎたいものです。
マンスリーマンション選びをする際に、下記実施すると防止策になるので、ぜひ参考にしてください。
- できるだけ新築の物件を選ぶ
- 内見依頼してみる
- できるだけ部屋の写真を見せてもらうよう依頼する
- 定期的に抜き打ち清掃チェックしているか確認する
1. できるだけ新築の物件を選ぶ
やはり一番よいのは、少し賃料が高めでもできるだけ築年数の浅い物件を選ぶことをおすすめします。
いかに清掃を完璧に済ませてあったとしても、年数を重ねた内装や設備は、年々つもり重なっていった汚れが残っており、それについてはどうしようもありません。
「清潔感のある物件がいい」という方は、まず建築から数年以内の築浅物件を狙いましょう。
2. 内見依頼してみる
マンスリーマンションは、短期での利用が多いことから、一般的に内見は実施していませんが、お部屋の空き状況によっては見せてくれる場合があります。
お部屋写真だけでは、わかりにくいところがあるので、借りたい物件にアクセスできる場所の方は、一度内見をお願いしてみるのも手です。
⇒マンスリーマンションの内見についてもっと詳しく知りたい方はコチラの記事へ
3. できるだけ部屋の写真を見せてもらうよう依頼する
マンスリーマンション業者の運営サイトで掲載されている写真には限りがあり、詳細な部分がわからない場合があります。
実は、サイトに掲載されている写真は業者が保有する写真の一部です。
もっと詳細にお部屋の写真を見たい場合には、業者が保有している写真を閲覧できる可能性があります。
ぜひ、遠慮せずに気になる箇所は見せてもらうとよいでしょう。
4. 定期的に抜き打ち清掃チェックしているか確認する
不動産屋目線で清掃業者さんのお仕事を見ていると、清掃担当者さんの熟練度や経験値によってお部屋のきれいさに差がでることがあるとわかります。
すべてのお部屋をクリーニングできているか確認することは、対応難しいマンスリーマンション業者が多いですが、定期的に清掃後のお部屋チェックをしている業者はあります。
まったくチェックしない業者に比べると、清掃業者さんのモチベーションを上げる効果もありますし、ぜひ定期的にお部屋のチェックを行っている会社さんを選ぶようにしましょう。
マンスリーマンションは他の賃貸物件と同じ、汚いお部屋にはきちんと主張しよう
マンスリーマンションは、家具家電付きであること以外、一般的な賃貸物件と同じです。
一般的な賃貸物件で許されないような汚いお部屋は、マンスリーマンションの物件であっても苦情の対象です。
改善を求める旨、きちんと業者に伝えて、マンスリーマンションで快適な時間を過ごしましょう。