アパートメントホテルとは?日本でアパートメントホテルには大きく分けて2種類ある
受験や就活などの理由で、「一時的に東京や大阪に宿泊したい」という方たちの中で、人気の宿泊施設“アパートメントホテル”。
利用を検討されている方の中には、「アパートメントホテルはトラブルが多いのでは?」といった心配もあるようです。
今回はアパートメントホテルとは何か、また、選ぶ際の注意点についてお伝えします。
アパートメントホテルとは
そもそも、アパートメントホテルとは、キッチンが備え付けられており、家具・家電が用意されているアパート・マンション・住宅などを言います。
実は、「アパートメントホテル」と言っても、業務形態には大きく分けて、下記の2種類あります。
- マンスリーマンションタイプ
- 民泊タイプ
マンスリーマンションタイプ
マンスリーマンションタイプは、不動産会社が運営するアパートメントホテルです。
マンスリーマンションは、短期滞在を目的とした利用者に、1週間以上などからお部屋を貸し出すサービスです。
また、マンスリーマンションは、複数人で宿泊できるお部屋よりも1人~2人まで宿泊可能な単身者用物件が圧倒的に多い傾向があります。
民泊タイプ
民泊タイプは、個人の事業者(一部不動産会社も)が運営する宿泊サービスで、事業者の所有する空き部屋や、物件のお部屋を貸し出します。
また、民泊タイプはキッチン・家具・家電が備え付けられている他、一部、アメニティも提供します。
民泊の宿泊施設は、バラエティに富んでいるのが特徴で、複数人で借りられる住宅タイプの物件や、一軒家まるごと貸し出されている物件もあります。
アパートメントホテルまつわる噂は本当か?
このように、実態としては、アパートメントホテルは2種類あり、事業者も「個人と不動産屋」と違いがあるのです。
アパートメントホテルの利用を検討されている方の中には、この2種類を混合している場合や、「民泊=アパートメントホテル」と思われている方もいらっしゃいます。
「アパートメントホテルでの宿泊が不安!」という声も多いようなので、ここでは、アパートメントホテルについてよく言われる噂の実態について解説します。
1. アパートメントホテルは違法!?
アパートメントホテルの民泊タイプは、法整備が為される前よりは改善されたものの、トラブルが起きることもあり、「違法民泊」という問題も根強く残っているようです。
違法な民泊が横行していた
そもそも民泊は、海外で考えられた手法で、日本では2013年まで法整備がなされないまま、個人で民泊を運営する人が増加し続けました。
これは、正式な許可を得て運営していない宿泊施設のため「違法民泊」と言われます。
その後、東京オリンピックの観光客受け入れや、違法民泊でのトラブルも頻発していたため、徐々に法整備が進められました。
そして、2018年6月に民泊新法(住宅宿泊事業法)が制定され、現在では個人でも許可が取得しやすく、かつ、きちんと法律で認められた民泊施設が、「民泊」として提供されています。
つまり、少し前までアパートメントホテルの中でも、民泊タイプでは違法な物件があったのは事実ですが、今は法律が定められ取り締まりが強化されているのです。
マンスリーマンションタイプのアパートメントホテルはもちろん合法
しかし、民泊新法は執行されたばかりの法律であり、まだ未認可の民泊も運営されているのが実情です。
そのため、民泊タイプのアパートメントホテルを利用する時は、目を光らせて注意する必要があります。
また、もちろんのことですが、マンスリーマンションについては、法律に則って、認可を受けた不動産会社が運営を行っているのでご安心ください。
2. アパートメントホテルはトラブルが多い!?
民泊タイプのアパートメントホテルは、実際に、下記のようなトラブルが発生することもあるようです。
「宿泊料のほかに、予約時に記載がなかった清掃料金を請求された」
「宿泊先のカギが受け取れず宿泊できなかった」
その他にも下記の通り、周辺住民とトラブルになるケースもあるようです。
「夜中に宿泊者が騒いで迷惑だが、苦情の申し出先が分からない」といった周辺住民からの不満も寄せられている
引用:産経新聞<違法民泊、トラブルの原因 「記載ない料金請求」「苦情どこに言えば」>
また、シーツが交換されてなかったなど、清掃のトラブルもあるようなので注意が必要です。
マンスリーマンションタイプの方は、基本的に賃貸物件と同じような騒音面でのトラブルは発生する可能性がありますが、特にマンスリーマンションだからトラブルが多いといった事はありません。
安全安心なアパートメントホテルを借りる方法とは?
これまで見てきた通り、アパートメントホテルの中でも民泊タイプについては、安全性の高い宿泊施設を選ぶよう、少し注意する必要がありそうです。
アパートメントホテルを安心して借りたいのなら、やはり、許可を得た不動産業者が運営しているマンスリーマンションの方を選ぶことをオススメします。
民泊の場合は政府の登録業者リストから選ぼう
どうしても、「民泊タイプを利用したい!」という方は、政府が発行する登録業者リストに掲載された業者が提供するサービスを利用しましょう。
こちらのリストに掲載された、住宅宿泊仲介業者と、民泊を仲介する旅行業者のWEBサイトには、「違法民泊は取り扱わないこと」と取り決められています。
許可を受けて運営されてる民泊は、保健所等の行政機関の監督下にあるため、衛生管理や安全措置が講じられています。
また、宿泊事情を行うにあたって、消防法に従って、きちんと消防設備が設置されています。
そのため、認可を受けた民泊では、下記のようなリスクを低減してくれるのです。
□衛生上の措置が講じられておらず、きちんと掃除されていない。
□犯罪や病気等の緊急事態が発生しても、事業者が駆けつける体制が整っていない。
□事業に対して近隣住民の理解が得られていないために、宿泊中に近隣住民から苦情を受ける。
□火災が発生しても、火災警報が鳴らない、消火器がない、避難口がわからない等により、初期消火や避難が遅れる危険性が高い。
□鍵が適切に管理されていないために、安心して宿泊できない。
引用:厚生労働省・国土交通省・官公庁民泊制度ポータルサイト<宿泊者の皆様へ~違法民泊の利用はやめましょう~>
また、政府は2019年度中を目途に、適法な物件のリストのデータベース(DB)化を急いでいます。
DB化が進めば、仲介業者も施設を安心して掲載できるようになり、利用者にとっても不安の解消につながるでしょう。
アパートメントホテルは、マンスリーマンションでしたら安全性に問題なく借りることができ、民泊であっても、登録業者リストから業者を選ぶことで、リスクを軽減できるでしょう。
アパートメントホテルを選ぶ際に注意したいポイント
アパートメントホテルを安全安心に借りる方法はわかりましたが、他に注意した方が良い事はないのでしょうか?
ここでは、アパートメントホテルを選ぶ際に注意した方がよいポイントをいくつかお伝えします。
民泊タイプを選ぶ際に注意したいポイント4つ
☑清掃費用など、宿泊以外に必要な料金の有無
☑キャンセル料金の確認
☑アメニティの確認
☑鍵の受け渡し方法の確認
民泊タイプのアパートメントホテルは、予約前には記載されていなかった清掃費用や、宿泊日前にキャンセルした宿泊費を請求されるケースがあるので必ず、事前に確認しましょう。
また、アメニティについては、タオル、シャンプー、石鹸など一部は用意してある施設が多いものの、リンスや歯ブラシは宿泊施設によってはないこともあるので、こちらも確認が必要です。
他にも、宿泊当日になって事業者と連絡が取れず、鍵を受け取れなかったというケースも報告されているので、受け渡しの方法も必ず確認しておきましょう。
マンスリーマンションタイプを選ぶ際に注意したいポイント3つ
☑最低宿泊日数のチェック
☑即日入居できない
☑アメニティの持ち込みを忘れない事
マンスリーマンションタイプのアパートメントホテルは、1週間以上など最低宿泊日数を設定しているのが一般的で、業者によってその日数には違いがあります。
自身の宿泊予定日数が、最低宿泊日数よりも上回るかどうか、必ず確認する必要があります。
また、マンスリーマンションの入居手続きは最低でも2日以上はかかるので、「思い立ったその日に入居」はできないのをご留意ください。
なお、マンスリーマンションタイプには、歯ブラシ、シャンプー&リンス、石鹸、バスタオルなどのアメニティは用意されてないので、必ず準備するようにしましょう。
⇒マンスリーマンションの選び方についてもっと詳しく知りたい方はコチラの記事へ
⇒マンスリーマンションの設備であるもの・ないものを知りたい人はコチラへ
安全安心なマンスリーマンションのアパートメントホテルを選ぼう!
アパートメントホテルには、民泊で運営されている宿泊施設があるため、少し注意しながら利用する必要があります。
ただ、マンスリーマンションタイプのアパートメントホテルは、業者の身元がはっきりとしており、厳しく管理されているため、安全安心にご利用頂けます。
短期間の滞在目的で、「ホテルよりも低予算で済ませたい」「日常生活に近い暮らしをしたい」「ずっとホテルだと息が詰まる」といった方は、ぜひアパートメントホテルの利用を検討してみてください。
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お客様のご要望に合った物件を紹介させて頂きますので、マンスリーマンションに興味のある方は、ぜひ一度One Lifeまでお問い合わせください!