長期滞在するならホテルとマンスリーマンションのどっちがいい?メリット・デメリットを紹介
出張や研修などで長期滞在することになった場合、ホテルもしくはマンスリーマンション(ウィークリーマンション)のサービスを利用することが、一般的です。
長期滞在者にとって、慣れない環境での仕事、馴染みのない土地での生活は、本人が思っている以上にストレスを感じるもの。
そんな時、プライベートを過ごす宿泊施設では、リラックスした時間を過ごしたいですよね。
今回は、長期滞在で宿泊施設をご利用予定の方のために、長期滞在利用でのホテル・マンスリーマンションそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
長期滞在先として、ご自分に合った宿泊施設選びに、ご参考にしてください。
ホテルの長期滞在サービスの概要
一般的に、ホテルのサービスは短期滞在で利用するイメージがありますが、中には1ヶ月など長期で滞在できるホテルもあります。
そもそもホテルは、1泊2日など短期での利用者が多いため、回転率を上げることを優先しているところが多く、長期利用者が同じ部屋に連泊しにくいシステムです。
例えば、大手宿泊予約サービスを利用する時も9泊までしかオプションで選べなかったり、料金も繁忙期や週末になると平日価格の3倍近くになったりとし、長期の連泊者には優しくないことも多いのです。
一方、一部のホテルで提供される、長期滞在者用のサービスはというと、下記のようなオプションが提供されます。
- 長期利用者用の割引料金(※滞在期間に合わせた割引率で1日あたり定額料金)
- コインランドリーの使用し放題
- 駐車料金無料 など
ホテルによりまちまちですが、1ヶ月程度をマックスの滞在期間プランとして、貸し出しているところが多いようです。
お部屋の種類は、キッチン付きのラグジュアリーなタイプのお部屋を提供しているところもありますが、1人滞在を前提としたビジネスホテルでのサービスが圧倒的に多いです。
マンスリーマンションの長期滞在サービスの概要
マンスリーマンション(ウィークリーマンション)は、長期滞在を前提として提供されるサービスで、1週間以上から2年程度までの滞在時に利用されます。
もともと設備にはキッチンがあり、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、ベッドなど生活に必需な家具・家電が、あらかじめ備え付けられているのが、特徴です。
お部屋自体は、一般的なマンションやアパートと同じ造り・雰囲気ですが、賃貸物件のような入居審査や敷金・礼金のような初期費用は必要ありません。
また、ホテルで滞在する場合と同じく、水道光熱費・インターネット代はかかりません(※業者によって、1日定額で賃料と別建てにしてある場合はあります)。
ホテルで長期滞在するメリット・デメリット
最近ホテル暮らしが注目を浴びるようになり、ホテルでの長期滞在になんとなく憧れを抱く方も多いかと思います。
ここでは、ホテルで長期滞在する場合のメリット・デメリットを紹介します。
ホテルで長期滞在するメリット
- 家事の手間が必要ない
- 日用品など身の回りの準備が少なくて済む
- フロントのある安心感
1.家事の手間が必要ない
1つ目のメリットは、ホテルに滞在期間中は、家事をする必要がないという点です。
毎日の掃除、洗濯、料理、食器洗いなど、家事に費やす時間が惜しいと思うことも少なくはないでしょう。
ホテルに滞在すると、毎日お部屋を掃除してもらえ、朝食もホテルのバイキングで華やかな食事を楽しめます。
洗濯物も、ホテルのクリーニングサービスを利用するか、全自動のコインランドリーなどを利用することになるため、家の家事に比べると手間が軽減できるでしょう。
2.日用品など身の回りの準備が少なくて済む
ホテルには、シャンプー、リンス、石鹸、ティッシュ、歯ブラシ、タオルなど毎日使用する日用品が常に取り揃えられており、不足分があれば補充してくれます。
こういった、こまごまとした日々必要になるものの準備・買い物は結構手間がかかるものですよね。
3.フロントのある安心感
ホテルにはフロントが設置されており、24時間スタッフが対応してくれるところもあります。
慣れない土地で1人での宿泊は、特に女性は、セキュリティ面で不安を感じることがあるかもしれません。
フロントにいつでもスタッフがいて目を配っていてくれ、相談もできるホテルは、長期滞在中安心して過ごせるでしょう。
ホテルで長期滞在するデメリット
- 独特のお部屋の雰囲気
- 防音設備の確認ができない
1.独特のお部屋の雰囲気
長期滞在サービスの取扱いが多いビジネスホテルは、だいたい似たようなお部屋で、照明が少なく、窓が少ない(完全には開かない)お部屋が一般的です。
一時的に休むことを考えれば、暗めの照明はまったりとして落ち着けるかもしれません。
ただ、長期での滞在となると、そういったホテル独特の閉鎖感・落ち着いた雰囲気が、居心地悪く感じる方もいます。
2.防音状況の確認ができない
ホテルによりけりですが、建築上の防音対策が不十分で、隣のお部屋の生活音や声が気になる場合があります。
事前に建築構造を確認し、あらかじめ予測が立てられればまだよいのですが、ホテルの場合だと、泊まってみないと防音状況は確認できません。
長期契約してしまうと、お部屋が納得いかないからといって、簡単にホテルを変更することが難しいのも短所でしょう。
マンスリーマンションで長期滞在するメリット・デメリット
一方、マンスリーマンションも、最近テレビで話題になったアドレスホッパーが利用していることでも注目を浴びています。
次に、そんなマンスリーマンションのメリット・デメリットを紹介します。
⇒アドレスホッパーについてもっとよく知りたい方はコチラの記事へ
マンスリーマンションで長期滞在するメリット
- いつもの生活に近い空間で過ごせる
- 生活費が節約できる
- 長期でお部屋を確保しやすい
- 土地勘がなくても物件を探しやすい
1.いつもの生活に近い空間で過ごせる
マンスリーマンションは、通常のマンションなどと造りは一緒のため、長期滞在中の人も普段と同じような生活を送ることができます。
家具・家電も備え付けられているため、料理などのライフスタイルも日常と近い暮らしとなるでしょう。
慣れない土地でストレスを抱えがちな長期滞在中、同じような生活を送り、安らぎを感じたいという人には合うでしょう。
2.生活費が節約できる
長期滞在中は、外食が増えたり、生活費にお金がかかったりと出費が増えやすい環境になります。
マンスリーマンションには、キッチン・洗濯機が備え付けられているため、食事や洗濯に係る費用を抑えることができます。
3.長期でお部屋を確保しやすい
マンスリーマンションは、一般的に、1週間以上からいつまででもお部屋を借りることができます。
もともと、長期滞在者向けを前提としたサービスなので、お部屋を長期で確保しやすいのです。
ホテルでは難しい1ヶ月以上での滞在も、マンスリーマンションでしたら一般的なケースなのでもちろん可能です。
4.土地勘がなくても物件を探しやすい
土地勘のない場所で宿泊施設を選ぼうとすると、「最寄駅までのアクセスは?」「治安は?」「街の雰囲気は?」などわからないことが多く、長期での滞在となると迷ってしまう方も多いでしょう。
マンスリーマンションは、専門のコンシェルジュが、条件に合うお部屋を提案してくれるので、ひとりで探すよりも効率的で、条件にあったお部屋を探しやすいです。
マンスリーマンションで長期滞在するデメリット
- 1週間以下の滞在ではコストが高くなる
- 日用品を準備する必要がある
1. 1週間以下の滞在ではコストが高くなる
マンスリーマンションのお部屋は、1週間以上から貸し出している場合が多く、滞在期間が長ければ長くなるほど安くなる料金設定になっています。
1週間以下でも宿泊できないわけではないですが、割高になってしまうため、1週間以上の滞在に向くサービスでしょう。
2. 日用品を準備する必要がある
マンスリーマンションには、ホテルのように、シャンプー、リンス、石鹸、ティッシュ、歯ブラシ、タオルなど日用品が備え付けられていません。
そのため、ご自身で入居前、もしくは入居後すぐに、日用品を準備する必要があります。
⇒マンスリーマンションのメリット・デメリットについてもっとよく知りたい方はコチラの記事へ
ホテル?マンスリーマンション?自分にあった長期滞在先を選ぼう!
ホテルの雰囲気が合っていて、生活にかかる手間を少しでも減らしたいという方はホテルを、いつもと同じライフスタイルでムダな出費も抑えたいという方はマンスリーマンションを、という風にそれぞれの趣向によって向き不向きがあるかと思います。
ホテル・マンスリーマンションのメリット・デメリットを勘案して、リラックスして生活できるご自身に合った宿泊施設を選択しましょう!