地方から大阪に移住して一人暮らしをはじめたいと考えている方は、あらかじめ治安がいいところを把握しておくと、引っ越しした後に安心して住むことができます。

この記事では人口1,000人あたりの犯罪発生件数をもとに、大阪で治安がいい区トップ10を詳しく紹介します。

また地域を選ぶ際に、女性の一人暮らしで避けたほうがいい区も解説します。参考にしてみてください。

大阪の治安がいい区トップ10 | 犯罪発生件数や地域性を独自に調査

まずは大阪で比較的治安がいい区トップ10を紹介します。下の表は2019年の人口1,000人当たりの犯罪発生件数をまとめたものです。

ランキング	区	犯罪発生件数（1,000人あたり）	刑法犯認知件数（2019年）	人口（人）
1	城東区	8.16	1,370	167,815
2	西淀川区	8.58	824	96,066
3	旭区	8.70	790	90,826
4	鶴見区	9.20	1,026	111,480
5	平野区	9.23	1,786	193,399
6	住吉区	9.40	1,442	153,414
7	生野区	10.51	1,361	129,508
8	福島区	10.63	825	77,636
9	此花区	10.96	715	65,228
10	東成区	11.14	930	83,495
11	東淀川区	11.24	1,988	176,790
12	都島区	11.29	1,213	107,430
13	東住吉区	11.55	1,462	126,563
14	住之江区	11.66	1,406	120,585
15	阿倍野区	11.77	1,300	110,457
16	港区	12.04	972	80,757
17	大正区	12.57	791	62,939
18	淀川区	13.69	2,492	181,983
19	西区	14.16	1,455	102,733
20	天王寺区	16.42	1,327	80,800
21	西成区	19.43	2,113	108,724
22	浪速区	29.83	2,229	74,725
23	北区	38.86	5,296	136,288
24	中央区	62.01	6,236	100,561

（大阪府警察 令和元年中の犯罪統計（確定値） 刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数）

人口1,000人あたりの犯罪発生件数が最も低いのは城東区、ついで西淀川区、3位が旭区でした。区の特徴などとともに紹介します。

＜参考：大阪市行政区の位置関係＞

１位　城東区

城東区は大阪市東部に位置する行政区で、大阪市に24ある区のうち最も人口密度が高いことが特徴です。

犯罪発生数は1,000人あたり8.16で、行政区のなかで最も低く大阪市内では最も治安が良い区と言えます。犯罪種別としては、窃盗犯が79.8%と区で2番目に高い値になっています。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
1位/24区	8.2件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	0.9%
暴行や事件などの粗暴犯	4.4%
侵入・非侵入窃盗	79.8%
その他	15.0%

 

そんな城東区は大阪環状線京橋駅や京阪本線の駅などがあり、梅田など都心や京都へのアクセスもしやすく、通勤や観光にも便利です。

また京橋駅や隣の中央区にある大阪城付近を除いて、住宅街も多いです。最近は西部や僕部で高層マンション建設が進んでおり、ファミリー世帯の人口も増えているため、安心して暮らしやすいでしょう。

【城東区の主要な駅や地域】京橋、森ノ宮

２位　西淀川区

西淀川区は行政区の西北部に位置する区です。

犯罪発生件数は8.58で、行政区のなかで2番目に低い数字となっています。暴行などの粗暴犯の割合が最も少なく治安の良い区です。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
2位/24区	8.6件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	0.5%
暴行や事件などの粗暴犯	2.8%
侵入・非侵入窃盗	78.2%
その他	18.6%

 

西淀川区はもともと工業地区として発展してきましたが、近年は工場などが撤退し、マンション建設が進んでいます。

梅田までのアクセスも良く住宅地としての開発が進んでいるので、人口は増加傾向にあります。鉄道もJRと阪神電車の2路線があるので、交通便も良いです。

【西淀川区の主要な駅や地域】塚本、姫島

３位　旭区

旭区は大阪市内中心から北東部にある行政区です。

旭区の犯罪発生件数は1,000人あたり8.7で、大阪市の行政区のなかで3番目に低い割合となっています。犯罪認定件数自体も790と2番目に少ないのが特徴です。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
3位/24区	8.7件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	1.0%
暴行や事件などの粗暴犯	6.3%
侵入・非侵入窃盗	75.2%
その他	17.5%

 

大阪を代表する商店街の千林商店街がある旭区は、北部に淀川が流れているため、大阪市内では数少ない自然豊かな区です。

商店街が多いことから商業地としても栄えており、とても住みやすい街となっています。路線は大阪メトロ谷町線と京阪本線などが通っているため、交通の便も比較的良いです。

【旭区の主要な駅や地域】千林大宮駅、森小路駅

４位　鶴見区

鶴見区は大阪の行政区のなかでも最も東に位置する区です。

鶴見区の犯罪発生件数は、9.2で4番目に少なくなっています。犯罪種別としては、凶悪犯の割合が最も少なく2019年は0.3%です。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
4位/24区	9.2件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	0.3%
暴行や事件などの粗暴犯	5.0%
侵入・非侵入窃盗	75.2%
その他	17.5%

 

都心へのアクセスや生活のしやすさについて、鶴見区は梅田などの中心部から少し離れてしまっているので、電車通勤などは時間がかかります。

ですが花博記念公園鶴見緑地という大きな公園があるため、自然は豊かですJR東西線・学研都市線と大阪メトロ長堀鶴見緑地線などの路線が通っています。

【鶴見区の主要な駅や地域】今福鶴見駅、横堤駅

５位　平野区

平野区は大阪市南東に位置する行政区で、人口が最も多い区です。

犯罪発生件数は9.2で5番目に低い割合となっています。しかし人口が多い分、窃盗犯の件数は最も多いです。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
5位/24区	9.2件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	1.0%
暴行や事件などの粗暴犯	4.1%
侵入・非侵入窃盗	80.0%
その他	14.9%

 

人口が多いため平野区は全域的に住宅街となっています、北部には町工場もあり工業地帯になっています。

しかし平野駅や出戸駅周辺は居酒屋が多く、酔っぱらいも多いです。夜間は女性一人で歩くことは避けたほうが良いでしょう。

【城東区の主要な駅や地域】平野、加美、喜連瓜破

６位　住吉区

住吉区は大阪市南部に位置する行政区です。

犯罪発生件数は1,000人あたり9.4件で、粗暴犯の割合は西淀川区についで低くなっています。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
6位/24区	9.4件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	0.6%
暴行や事件などの粗暴犯	3.5%
侵入・非侵入窃盗	77.7%
その他	18.8%

 

住吉区の地名の由来は、歴史のある住吉大社から来ています。

帝塚山のお屋敷町や旧家が多く静かな住宅地域となっており、サラリーマンが多いです。

阪堺電車などの珍しい路面電車に加えて、JRや御堂筋線、南海線の4路線が通っているため、交通の便は良いです。

【住吉区の主要な駅や地域】長居、帝塚山、住吉大社

７位　生野区

生野区は大阪市の南東に位置する区です。

犯罪発生件数は1,000人あたり10.5で、治安の良さは7位となっています。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
7位/24区	10.5件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	0.9%
暴行や事件などの粗暴犯	7.3%
侵入・非侵入窃盗	75.0%
その他	16.8%

 

生野区は飲み屋が多く、人が集まる鶴橋駅周辺以外の地域は住宅街となっています。特徴としては、大阪市の行政区の中で外国人の登録者数が最も多いことです。

鉄道は東西に近鉄奈良線が、南北に大阪メトロ千日前線が通っています。

治安については、飲食店や飲み屋が多い地域ではトラブルなどが多いです。駅周辺は衛生面もあまり良くないので、鶴橋駅周辺以外の地域がおすすめです。

【生野区の主要な駅や地域】鶴橋

８位　福島区

福島区は大阪駅がある北区の西に隣接している行政区で、犯罪発生件数は10.6で8番目に低いです。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
8位/24区	10.6件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	0.6%
暴行や事件などの粗暴犯	7.6%
侵入・非侵入窃盗	75.3%
その他	16.5%

 

福島区は都心に非常に近い地域のため、オフィスビルが多いです。また福島駅の周りには飲食店が多く軒を連ねており、夜もにぎわっています。

そのせいか暴行などの粗暴犯の割合は、他の行政区に比べて多くなっています。ですので女性が一人暮らしをするのであれば、福島駅周辺など都心部から近いところは避けたほうが無難です。

【福島区の主要な駅や地域】福島、野田

９位　此花区（このはなく）

此花区は大阪市西部に位置する行政区です。

24の行政区のなかで人口が2番目に少なく、犯罪発生件数は10.9となっています。2019年は凶悪犯の件数が2と非常に少なく比較的治安の良い街と言えます。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
9位/24区	10.9件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	0.3%
暴行や事件などの粗暴犯	6.3%
侵入・非侵入窃盗	72.4%
その他	21.0%

 

此花区には全国的に有名なユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあります。そして区のほとんどが海に面しているため、住宅街は東部のみでそれ以外は工業地帯となっています。

人口が少なく観光客が多いため、犯罪数自体も大阪市内で最も少なく安心して暮らせる地域です。

【城東区の主要な駅や地域】西九条

１０位　東成区

東成区は大阪市内の東部に位置する行政区です。犯罪発生件数は11.1と24の行政区のうち10番目に犯罪発生件数が少ないです。

治安の良さ	犯罪発生数/1,000人あたり
10位/24区	11.1件

 

犯罪種別	割合
強盗などの凶悪犯罪	1.1%
暴行や事件などの粗暴犯	6.0%
侵入・非侵入窃盗	73.0%
その他	19.9%

 

東成区は隣の中央区とJR環状線を挟むところに位置しているため、交通のアクセスは良く、便利な地域です。

南西には鶴橋駅が位置しており、生野区と同じく治安には少し注意する必要があります。

しかしそれ以外の地域は住宅街が広がっているため、一人暮らしでも安心して住むことが可能です。

【東成区の主要な駅や地域】今里、（森ノ宮、玉造、鶴橋）

女性の一人暮らしで避けた方がいい大阪の区3つ

犯罪発生件数が多く女性の一人暮らしは避けたほうが良い区は、中央区、北区、浪速区の3つです。

中央区はミナミと呼ばれる難波や心斎橋、大阪城などがある大阪の中心となる行政区です。観光地や飲食店の数なども多く夜は多くの人でにぎわっているため、トラブルなどが絶えません。

犯罪発生件数は1,000人あたり62.0件で最も多いため、事件に巻き込まれたくない方は中央区に住むことは避けたほうが良いです。

続いて北区は2番目に治安が悪くなっています。

北区は梅田や中津、南森町など主要な街がある行政区ですが、犯罪発生件数は38.8ととても高い数字になっています。

犯罪認知件数も中央区に次いで2番目に多いため、女性の一人暮らしは避けたほうが無難です。

治安の悪い区3番目は浪速区です。

浪速区は難波の南側に位置しています。新世界・通天閣などがある新今宮という地域も浪速区にあり、この地域は浮浪者も徘徊しています。

犯罪発生件数は29.8と中央区、北区よりも少ないですが、暴動なども起きるので避けたほうが良いです。

最後に一人暮らしを考えている方が安心して住める区にあるマンスリーマンションを紹介します。

大阪の治安がいい区にあるマンスリーマンション2つ

OneLife梅田西

OneLife梅田西は福島区にあるマンスリーマンションで、オートロック付きの物件となっています。

福島区のなかでも梅田まで徒歩圏内の場所にあるため、都心までのアクセスが大変よく、一人暮らしの方におすすめです。

⇒OneLife梅田西の詳細を見る

OneLife福島駅前

OneLife福島駅前も福島区にある物件です。

オートロックもついているため、女性の一人暮らしでも安心して住むことができます。

こちらのマンスリーマンションも福島駅まで徒歩2分、大阪駅までも徒歩の距離にあるため、非常に交通の便が良い物件となっています。

⇒OneLife福島駅前

また紹介した物件以外にも、OneLifeは大阪で多数のマンスリーマンションの運営をしています。

こちらのページから検索可能ですので、ご利用ください▶︎こだわり検索-OneLife

まとめ

以上、大阪で治安のいい区トップ10と一人暮らしは避けたほうが良い区を紹介しました。

上記データはあくまでも統計のため、区だけで良し悪しを決めつけず、一度スタッフにご相談ください。

そして特に一人暮らしをはじめるときは、周辺環境などを自分の目でみて確かめることが大事です。

一度は実際に候補の物件の近くを歩いてみましょう。