マンスリーマンションを社宅として活用するメリットと探し方
社宅というと、マンション1棟借り上げを含む、通常賃貸のイメージが強いかもしれませんが、実はマンスリーマンションを社宅として活用することができるのです。
そこで今回の記事では、主に企業様に向け、マンスリーマンションを社宅代わりに活用するメリットや探し方、ちょっとした注意点などをお伝えします。
「社宅」の作り方は主に3パターンある
マンスリーマンション社宅についてお話する前に、まずは簡単に”社宅”というシステムそのものについて、解説しておきます。
会社が保有する「社有社宅」もありますが、近年は会社が契約した物件を社員に貸し出す「借り上げ社宅」制度を採用することが多くなっています。
そこにもう1つの選択肢として「マンスリーマンション」の活用があるわけです。
まずは簡単に、社有社宅・借り上げ社宅・マンスリーマンション社宅、それぞれの特徴に触れていきましょう。
1.社有社宅の特徴
社有社宅は、莫大な初期費用や修繕などの維持費用がかかる代わりに、月々の賃料が必要ない社宅です。
大手企業を中心に、一時期はメジャーな社宅形態だったのですが、常に社員がたくさん入っていないと、維持費用や固定資産税ばかりかかって採算が取れないので、近年は後述する借り上げ社宅に勢いを奪われつつあります。
2.借り上げ社宅の特徴
借り上げ社宅は、会社があるお部屋を借りて、それを社員に貸す形態の社宅です。
初期費用や維持費用、固定資産税などが不要になる代わりに、月々の賃料が必要になります。
契約に伴う手続きが煩雑なことや、社員が入っていない時期の賃料が無駄になってしまうことがネックです。
3.マンスリーマンション社宅の特徴
マンスリーマンションを社宅代わりに活用する方法は、特定の時期に社宅が必要な場合に適しています。
手続きが借り上げ社宅と比べると簡単ですし、短期間かつ不定期に社宅が必要であっても、マンスリーマンションならその都度契約していけばいいので、無駄な費用がかかりません。
ただし借り上げ社宅と比べると、マンスリーマンションは月々の賃料が割高なので、長期間キープして社宅代わりに使うことには向いていません。
仮に『ある社員が2年間住む社宅が欲しい、入れ替わりで別の社員が来るかも?』という場合であれば、先述した通常の借り上げ社宅の方が、経費がかからないのです。
マンスリーマンションを社宅として活用する4つのメリット
社宅を用意するには様々な方法があることを踏まえたうえで、マンスリーマンションを社宅代わりに活用する4つのメリットを挙げてみましょう。
- 賃料に無駄が無い
- 出張先・派遣先ごとの社宅が作れる
- 家具・家電が付いているので社員の出入りがスムーズ
- 引越し費用の負担が最小限で済む
1.賃料に無駄がない
先の項でも触れましたが、マンスリーマンションを必要になった際に都度契約していく場合、”その利用期間の経費のみ”かかるので、無駄な費用が発生しません。
社員が退去し、別の社員が入居するのを待つまでの間、誰も住んでいないのに賃料を支払う必要が無いわけです。
2.出張先・派遣先ごとの社宅が作れる
例えば、とある会社は長期出張(派遣)が多く、行き先もバラバラである場合、その先々に社宅を用意することは現実的に不可能です。
ただしマンスリーマンションであれば、社員の行く地域で社宅を用意できます。
同じような理由で、本社の近くに社宅はあるけど、支社の近くに社宅はないというケースにも使えます。
3.家具・家電が付いているので社員の出入りがスムーズ
マンスリーマンションのほとんどに、生活に必要な家具・家電が備え付けられています。
(通常の賃貸住宅でも家具付きのお部屋はありますが、かなり数が絞られてくるでしょう。)
家具・家電が付いていれば、引っ越しの手間がかなり省けるため、実際に住む社員にとってメリットがあると言えます。
社員が自ら持って行く必要がある物は、以下のコラムにまとめていますので、詳しく知りたい方はご確認ください。
⇒ ウィークリーマンションの必需品とあれば便利な物 | 利用期間とパターン別
4. 引越し費用の負担が最小限で済む
賃料もそうですが、何気にコストがかさむのが引越し費用です。
特に繁忙期である3~4月、8~9月は引っ越し料金が高騰するため単身引越しであっても数十万円の経費が掛かることがよくあります。
ただマンスリーマンションは家具家電がある程度備わっているので、引越しさせる荷物も少なく、当然料金も少なくて済みます。
社宅にするマンスリーマンションの探し方
社宅として使うマンスリーマンションを選ぶ時、最重要視するべきなのは、アクセスの良さです。
会社に通いやすければ、そこに住む社員の通勤の負担が少なくなりますし、会社としても交通費を抑えられるので一石二鳥です。
まずは、会社(出張先含む)から徒歩15分圏内の場所にマンスリーマンションがないか、探してみてください!
ついで家具・家電などの設備、ネット環境、治安、周辺施設といった条件を見ていくと、自然と数が絞られてくるのではないでしょうか?
本人以外の方が、会社の視点から社宅代わりのマンスリーマンションを探す場合、経費の兼ね合いで安さを優先することも捨てがたいとは思います。
ただしできるなら、自分が住んでもストレスがないと思える程度に、生活しやすいマンスリーマンションを選ぶことが理想的です。
ちなみに”社宅として生活しやすいマンスリーマンション”は、”出張で生活しやすいマンスリーマンション”と、条件がほぼ同じです。
詳しく知りたい方は、下記コラムを参考にしてみてください!
社宅にするマンスリーマンションを探す場合の注意点
特に、新入社員研修に使う社宅を探している場合に注意してほしいのは、マンスリーマンション業界の繁忙期です。
4月頃は、ビジネス利用に問わずマンスリーマンションの需要が多いため、空室があっと言う間になくなります。
そのため、4月頃に社宅として使うマンスリーマンションを探す場合は、できるだけ早く動き出した方がいいです。
早い会社だと、前年の12月ごろから、いいマンスリーマンションを探し始めています。
また観光地では、観光シーズンになると長期滞在で利用する方も多いです。
できる限り早めに探し始めるのが理想ですね。
まとめ
以上、マンスリーマンションを社宅として活用するメリットや探し方、ちょっとした注意点などについて、お伝えしました。
- 手続きが借り上げ社宅より楽
- 空室の間の無駄な費用がかからない
- 引っ越しの手間がかからない
マンスリーマンション社宅には、上記のような強みがあります。
「今の借り上げ社宅を効率よく使えていないかも?」という企業様は、マンスリーマンションを社宅にしてみることを選択肢に入れてみてもいいかも知れませんね!