マンスリーマンションのメリットとデメリット|単身者の中長期滞在におすすめ
マンスリーマンションとは、生活必需品の家具や家電があらかじめ備え付けられており、日数ベースで貸し出しだされる物件のことをいいます。
一般的には、通常の賃貸物件の一角がマンスリーマンションとして貸し出されるので、物件の構造や備付設備は賃貸物件と同様で、そこに必要な家具・家電が設置されているイメージです。
マンスリーマンションは、中長期的に滞在したい場合によく使用されますが、ホテルや賃貸物件と比較したメリット・デメリットは何なのでしょうか?
十分に各メリット・デメリットを比較して、滞在先を決定するために必要な情報をお伝えします。
マンスリーマンションが利用されるシーンとは
企業の研修や長期出張により一定期間滞在する場合
マンスリーマンションは、本社での研修や実習、また長期出張により、居住地から離れてしばらくの間、研修・出張先に滞在する必要がある場合によく使用されます。
具体的には、新入社員の研修、インターンシップ、病院での実習、エンジニアや建設関係者などの長期主張などです。
これらの使用用途では、数週間から1年程度までの滞在によく使用されます。
引っ越し先への入居までに仮住まいとして使用する場合
個人でマンスリーマンションを契約される方の中には、「引越先は決定しているが、まだ入居できないため一時的に滞在したい」方もよくいらっしゃいます。
引っ越し先のリノベーションがまだ終了していない、もしくは入居日までしばらく日数が開くのに、居住物件から退去しなければならない事情がある場合に使用されます。
ホテルや賃貸物件とマンスリーマンションを比較するためのメリット・デメリット
このように、法人もしくは個人から使用されるマンスリーマンションは、コストや利便性によって、マンスリーマンションを選択すべき場合と、ホテルや賃貸物件を選択した方がよい場合があります。
それぞれのメリット・デメリットを確認することで、自分の条件に合うよりよい滞在先を選択しましょう。
マンスリーマンションの5つのメリット
マンスリーマンションには、下記5つのメリットが考えられます。
- 入居時・退出時の手間が少ない
- 初期費用が安い
- 中長期で滞在する部屋を確保しやすい
- ホテルより日常に近い生活ができる
- 土地勘がなくとも物件を探しやすい
1. 入居時・退出時の手間が少ない
まず、賃貸物件に比べると入居時・退去時の手間がかからない点がメリットとして挙げられます。
冒頭でも言いましたが、マンスリーマンションには生活に必要な家具や家電が備えつけられており、入居時には残りの自分が必要な備品を現地で調達するだけで入居できます。
また、入居時に手間や時間のかかる、電気・ガス・水道の手続きは不要ですし、生活のライフラインのひとつであるインターネットも備え付けの物件がほとんどです。
退去時も同様に、引越や各種手続きが不要なので、賃貸物件と比較すると退去に手間や時間が必要ありません。
2. 初期費用が安い
賃貸物件を借りるとなるとネックになるのが、敷金・礼金や引越費用、家具家電などの初期費用が高い点です。
物件によっては、敷金・礼金各2ヶ月分など初期費用の総計が50万円以上にも及ぶケースもあります。
一方、マンスリーマンションであれば、これらの費用はすべて必要ありませんので、清掃費や光熱費も含まれた賃料を納めるのみで、初期費用を抑えることができます。
3. 中長期で滞在する部屋を確保しやすい
数週間から1年程度の滞在には、ホテル・賃貸物件はあまりおすすめできません。
というのも、ホテル・賃貸物件の手配をしたことのあるみなさんはイメージが湧きやすいかと思いますが、ホテルや賃貸物件の場合、1年未満での滞在手配が非常にしにくいためです。
ホテルはそもそも短期での宿泊者が多いため、数週間も部屋の宿泊手配をしようとすると、1つ部屋が滞在期間中ずっと空いている可能性は低く、繁忙期には部屋を映らなければならないなど、期間ごとで部屋を変えて手配する必要があるのです。
それに伴い、宿泊者も部屋を変えるたびに、荷物を動かす必要があり面倒な移動を強いられることになります。
また、賃貸物件の多くは、2年契約など契約期間が定められており、1年未満で退去した場合は違約金が発生する物件もあるのです。
そのため、数週間から2年に満たない滞在が予期される場合には、マンスリーマンションが一番ムダなく部屋を確保しやすいでしょう。
4. ホテルより日常に近い生活ができる
みなさんご存知の通り、ホテルの部屋は独特の設備と雰囲気があります。
まず、照明が暗めで、窓も少なく開きにくいため、なんとなく閉塞的で暗い雰囲気があります。
短期で滞在するなら、「日常と違う落ち着いた雰囲気」として楽しめるかもしれませんが、中長期での滞在となると、その独特の雰囲気に嫌気がさす人も少なくはありません。
また、多くの居住物件には設置されているキッチンや、広めの洗面所・浴室スペース、洗濯機など、日常生活に不可欠な設備も整備されてないことも、中長期間の生活では不便に感じることになるでしょう。
マンスリーマンションなら、賃貸物件と同じ設備が設置されているので、日常生活に近い暮らしをすることができます。
5. 土地勘がなくとも物件を探しやすい
土地勘のない場所の滞在先を探すのは、勤務地までの移動手段や、住む場所の相場、周辺環境、治安などいろいろと調べる必要があり、コストとも比較したいとなると、さまざまなホテルを検索し調べるのに時間がかかります。
また、たとえインターネット上で調べたとしても、その土地の本当の雰囲気などはわかりにくく、滞在地の選択に迷う方も多いでしょう。
マンスリーマンションであれば、ホテルとは違い、土地勘のある担当者が物件を提案してくれるため、滞在地選びに一人で頭を悩ませる必要がありません。
優先したい条件を担当者へ伝えて、適切な物件のみを比較することができるでしょう。
マンスリーマンションの4つのデメリット
マンスリーマンションならではのメリットはあるものの、もちろんデメリットとなる点もあります。想定されるデメリットは、下記4つです。
- 賃貸物件より賃料が高い
- 1週間以下の滞在ではコストが高くなる
- 内見できる物件が少ない
- 家族用やペット可の物件が少ない
1. 賃貸物件より賃料が高い
マンスリーマンションは、賃貸物件より賃料が高い場合がほとんどです。
賃貸物件で月額金額が5・6万円程度のマンションと、同程度のマンスリーマンションの場合、1ヶ月の滞在で約12万円程度の費用が発生してしまいます。
ただし、メリットでも話をしましたが、このマンスリーマンションの月額には、賃貸で賃料とは別にかかる初期費用や、水道光熱費も含めての金額なので、その点留意が必要です。
年単位で滞在するには、マンスリーマンションは賃貸と比較して高額になる可能性が高いですが、数カ月単位ではコスト面でもマンスリーマンションの方がトータルで安い場合があるのです。
滞在期間ごとで、滞在のためにかかる費用を試算する方がよいでしょう。
2. 1週間以下の滞在ではコストが高くなる
名前は「マンスリーマンション」と呼ばれますが、マンスリーマンションのほとんどは1週間以上から借りられる物件を指します。
1週間以下でも借りることはできますが、費用は1週間以下の滞在であっても、1週間分かかります。
そのため、1週間以下の滞在であれば、コスト面ではホテルに滞在した方がよいでしょう。
3. 内見できる物件が少ない
マンスリーマンションは内見を不可とされている物件が多いです。
入居者が退去してから、すぐに入居できるのがマンスリーマンションのメリットでもあるため、内見のための時間を提供できない場合が多いからでしょう。
マンスリーマンションの業者によっては、内見させてくれる会社もあるので、ホームページをよく見て業者を選定するとよいでしょう。
※当社One Lifeもできる限り内見のご要望にお応えできるよう、対応させて頂いております。
4. 家族用やペット可の物件が少ない
マンスリーマンションは単身者用の物件が豊富な一方、家族用やペット可物件の用意が少ないです。
ですので、家族やペットを帯同する場合で、豊富に物件情報を探したい場合は、賃貸物件をおすすめします。
なお、全く家族用やペット可の物件がないわけではないので、「マンスリーマンションの他のメリットを重視する」といった方は、マンスリーマンションで物件を探すのもよいでしょう。
まとめ
マンスリーマンションは、特に単身者で、数カ月から1年程度の中長期で滞在したい場合に、コスト面でも利便性でもメリットがあります。
滞在方法として、ホテル、賃貸物件、マンスリーマンションの中から自分に最も合う条件のものを選びましょう。
当社One Lifeは、マンスリーマンションを中心に物件を提供させて頂いております。
マンスリーマンションのメリットやデメリットについても、率直にお話しさせて頂きますので、どの滞在方法を選ぶべきが迷われている方も、お気軽にご相談ください。
⇒中長期の滞在拠点に迷われている方は、One Lifeまで