リノベーション工事期間の仮住まい先を選ぶ際の注意点・ポイント・費用相場
「リノベーション期間中、どこで仮住まいをすればいいの?」
「なるべくお得に仮住まいをしたい」
とお悩みではありませんか?仮住まい先は様々で、どこがいいか悩む人も多いものです。ここではリノベーション中の仮住まいを探す際の気を付けるポイント・注意点・費用相場を紹介します。
この記事を読めば、仮住まいで必要な手続きや注意点が分かり、漠然とした不安が解消されるでしょう。
リノベーションが増えている背景
これまでは新築マンションや一戸建てを購入するのが、ある種の“ステータス”でしたが、近年では中古マンションや中古の一軒家を購入してリノベーションを行う方が増えています。
その背景としては下記が考えられます。
- 日本の人口・世帯数が減少して住宅が余るようになった
- エコロジーの観念が広まっている
また、中古住宅を購入してリノベーションを行うことで、「新築よりも安く、広い家を購入できる」「自分好みの間取りに変えられる」などのメリットもあります。
またライフステージの変化によるリノベーションも多くなっています。例えば、「子どもの独立」「親の介護」「二世帯住宅にする」「バリアフリー化する」などが理由でリノベーションを行う家庭も増えています。
今住んでいる家をリノベーションするには、工事期間の間は別の場所に仮住まいしなければなりません。次に、リノベーションで仮住まいをする際に必要な手続きを解説します。
リノベーションで仮住まいする際に必要な手続き
リノベーション期間中に仮暮らしするなら、以下の手続きを行う必要があります。
ライフラインの利用停止と開通
仮住まいで暮らす場所が変わるなら、まず電気・ガス・水道のライフライン手続きを行いましょう。
今住んでいる場所で停止手続きを行い、今から暮らす場所では開通手続きを行います。特に開通手続きは契約者が在宅しなければならず、タイミングが悪いと当日ガスや水道が使えません。
回線に関する手続き
ライフラインだけではなく、電話・衛星放送やケーブルテレビ・インターネット回線の手続きも必要です。
電話
固定電話を利用している場合は、仮住まい中電話回線をどうするか決めなければいけません。仮住まい中も固定電話を利用するなら、移転手続きをすることで番号を変えずに利用できます(移転先エリアによっては、電話番号が変わることもあります)。
仮住まい中固定電話を使わないなら、利用休止や一時中断が選べます。利用休止は回線使用料がかかりませんが、再開する時に電話番号が変わるので注意が必要です。
衛星放送やケーブルテレビ
仮住まい先で衛星放送やケーブルテレビを観ない場合は、サービスの休止手続きを行いましょう。利用し続けたい場合は、移設手続きを行うことで仮住まい先でも利用できます。
最近では賃貸物件やマンスリーマンションで、衛星放送やケーブルテレビに加入している場合もあります。仮住まい先の環境もしっかり確認して、無駄がないように手続きします。
インターネット回線
インターネット回線は、休止することができません。契約している間は、ずっと月々の支払いが発生してしまうのです。
ホテルやマンスリーマンションなど仮住まい先にWi-Fi環境がある場合、インターネット回線を解約してしまうのが簡単でしょう。リノベーションが終わったら、再度契約すればまた利用できます。
しかしこの場合、再度開通させるまでに1か月以上かかることもあり、ネットは解約のタイミングによっては違約金もかかりますので、仮住まいが2~3か月ならば、インターネット回線は契約したままの方が手間とお金がかからない場合もあります。
郵便物の転送
郵便局で転送手続きを行うことで、郵便物を仮住まい先に転送してもらえます。2~3か月程度のリノベーション期間なら住民票の移動も不要なので、転送手続きを行う方法がおすすめです。
転送届は、何もしなければ1年間転送し続けてくれます。1年以内にリノベーションが終わったら、そのタイミングで転送を止めるよう手続きすればOKです。
リノベーションで仮住まいする際の注意点
リノベーション中の仮住まいでは、5つの注意点があります。
仮住まいが決まったら早めに探し始める
一般的な物件探しと同じく、条件が良い住まいは早く埋まってしまいます。リノベーションを検討する段階で仮住まいの可能性が出たら、なるべく早く物件を探し始めましょう。
特に新生活が始まる2~4月はどのエリアでも物件の動きが大きく、引越し業者もなかなかつかまりません。
ペット可物件は少ない
日本ではペット可の物件が少なく、ペットを飼っている場合仮住まい先の選択肢がかなり狭くなります。ホテルは基本的にペット不可ですし、マンスリーマンションや賃貸でもペットOKの物件はそう多くありません。
また「ペット可」というだけで、賃料は割高になります。希望の仮住まい先が見つからなければ、友人や実家などペットだけ別の場所に預けることも検討しましょう。
家賃・敷金・礼金など費用を確認する
リノベーション中はリノベーション費用に気を取られがちですが、仮住まい先の家賃なども忘れてはいけません。賃貸物件を契約するなら、敷金・礼金・仲介手数料などで数十万円はかかるでしょう。
仮住まいは、暮らす期間によってどの物件がお得かが変わってきます。2~3か月程度なら、敷金や礼金が不要のマンスリーマンションが最適でしょう。
引越し料金は2回分として見積もりを取る
荷物の移動を引越し業者に依頼するなら、仮住まい先への移動と、リノベーション後の自宅への移動の2回引越しが発生します。
引越し業者に見積もりを取る場合、あらかじめ2回分で見積もりを取っておくといいでしょう。割引額が上がることがあり、引越し費用を抑えられます。
荷物は抑えて場合によっては別の場所に預ける
仮住まい先に全ての荷物を持っていけない場合、残りは別の場所に預けなければいけません。リノベーションの業者が仲介してくれるケースもありますが、無い場合は自分たちで探す必要があります。
一般的なのは、トランクルームやレンタル倉庫といったサービスです。その他引越し業者が一時預かりをしている場合もあるので、一度確認してみましょう。
リノベーションで仮住まい先を選ぶ際のポイント
快適に過ごせる仮住まい先を選ぶには、以下の4つのポイントが挙げられます。
住まいの種類を検討する
リノベーション中の仮住まいとしては、以下の種類が挙げられます。
- ホテル
- 賃貸アパートやマンション
- マンスリーマンション
どの住まいが良いかは、家族構成や希望によって変わります。数日程度の短期なら、身軽に暮らせるホテルがおすすめです。しかし家族が多い場合は料金も上がりますし、食費もかかります。ペット可など条件があるなら、賃貸物件の方が選択肢は広がります。
数か月程度の仮住まいなら、敷金礼金が不要なマンスリーマンションもおすすめです。それぞれの住まいについては後ほど詳しく比較しますので、ぜひ参考にしてください。
子どもがいるなら学区も考慮する
子どもがいる場合、仮住まいでは学区が気になります。元々物件が多いエリアなら見つかる可能性もありますが、エリアによってはまったくない場合も少なくありません。
どうしても見つからない場合は、自治体に「学区外通学許可申請」をしましょう。リノベーション中に他学区の住所になっても、元の住所に戻る場合なら引き続き同じ学校へ通う事を許可してもらえます。
使っている家具が入るか確認する
今使っている家具を仮住まい先でも使うなら、玄関ドアや部屋の入口といった寸法を確認しましょう。特に冷蔵庫や洗濯機はサイズが合わないことが多く、搬入する段階になって「しまった!」と後悔するケースが少なくありません。
重視するものを決める
仮住まい先は様々で、どれが自分たちに合っているか悩むものです。そんな時は、重視するものの優先順位を決めておきましょう。
お金や環境など、重視するポイントは家庭によって様々です。子どもがいれば学区が気になりますし、ペットと仮住まいしたいならペット可物件がベストでしょう。
ほとんどの人が気にする点といえば金銭面ですが、自宅から遠いと引越し費用がかさみますし、荷物を別で預けるならその費用も発生します。
仮住まい先の家賃以外にも多くのお金がかかるので、なるべく細かくシミュレーションして最もお得な方法を探す必要があります。
リノベーションでの仮住まい場所別比較
リノベーション中の仮住まいとして人気のホテル・賃貸物件・マンスリーマンションについて、様々な項目で比較してみました。
ホテル | 賃貸アパート・マンション | マンスリーマンション | |
住民票の登録 | できない | 〇 | できない |
家族での滞在 | △ | 〇 | 〇 |
多くの私物の持ち込み | できない | 〇 | △ |
料理・自炊 | できない | 〇 | 〇 |
洗濯 | △ | 〇 | 〇 |
家具・家電 | 持ち込めない | 自宅の家具を持っていける | 備え付けがある |
光熱費 | かからない | かかる | 料金に含まれる |
インターネット料金 | Wi-Fiがある場合が多い | 準備する必要がある | Wi-Fiがある場合が多い |
来客 | × | 〇 | 〇 |
敷金・礼金 | 不要 | 必要 | 不要 |
家賃(ホテル代) | 5,000円~/日 | 60,000円~/月 (他に敷金礼金が必要) |
3,500円~/日 (大阪市内の場合) |
ホテル
ホテルを利用するメリットといえば、手軽に入居できることや光熱費がかからない点が挙げられます。
ホテルは保証人や審査が不要なので、空いていればその日から入居できます。公共料金も宿泊代に含まれており、Wi-Fi環境も整っているので別途費用が発生しません。
また掃除はホテル側がしてくれますし、レストランなどを利用すれば食事も手軽に準備できます。しかし自炊できない分、食費は多くかかるでしょう。
ホテルを利用するなら、リノベーション期間が数日と短い場合がおすすめです。長期宿泊プランがあるホテルもありますが、賃貸やマンスリーと比べると割高になるでしょう。
す。
賃貸アパート・マンション
賃貸物件は家具家電も持ち込むため、今までと同じように暮らせます。「子どもの学区を変えたくない」「ペットと仮住まいしたい」という希望がある場合、他より物件数が多い賃貸物件の方が見つかりやすいでしょう。
賃貸物件で最もネックになるのが費用です。敷金礼金は2カ月まとめて支払うケースが多く、仲介手数料も発生します。また契約手続きや保証人も考えなければいけません。2年契約など年単位のスパンが多く、期間によっては違約金を請求されることもあります。
さらに賃貸オーナーは空室リスクを嫌うため、仮住まいを歓迎しない傾向にあります。大規模なリノベーションなど、長期間仮住まいをする場合は賃貸物件がおすすめです。しかしオーナーによっては断られるリスクがあることも覚えておきましょう。
マンスリーマンション
リノベーションが数か月程度なら、最もおすすめなのがマンスリーマンションです。保証人は不要で賃貸より手軽に契約でき、入居前に清算を行えばすぐに入居できます。
公共料金は利用料に含まれており、別途契約や手続きといった手間がかかりません。入居したその日から、水道やガス・電気といったライフラインが使えます。Wi-Fi環境もあるので、ポケットWi-Fiなどを準備する必要もありません。
マンスリーマンションは「居所」(きょしょ)という一時的な滞在場所であるため、住民票は移動できません。配達物は郵便局に転送届を出し、マンスリーマンションに届くようにしておきます。
マンスリーマンションは家具家電が備え付けてあるため、これらの持ち込みはほぼできません。リノベーションの間は、貸倉庫など別の場所で保管する必要があります。
まとめ
リノベーション中の仮住まいについて、必要な手続きや注意点、住まい別の比較をご紹介しました。
この記事をまとめます。
- 仮住まいする場合、ライフラインや回線・郵便物の手続きが必要
- 仮住まいでは、ペットや家財を別の場所に預けなければいけない場合がある
- 仮住まいにはホテル・賃貸・マンスリーマンションがある
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