単身赴任の部屋はどう決める?探し方や押さえておきたいポイントを解説
単身赴任が決まり、すぐに着手しなければいけないことが部屋探しです。
「どのように部屋を探せば良いのだろう」「できるだけ安く済ませたい」単身赴任の部屋を探すにあたり、このような疑問を抱く方は多いでしょう。
そこでこの記事では、単身赴任の部屋探しについて次の内容を解説します。
- 部屋を探し始める前に確認しておきたいこと
- 部屋探しのポイント
- 住まいの選択肢
- 部屋探しで確認しておきたいポイント
- 初期費用や生活費の目安
単身赴任をするまでに時間的な余裕がある方から、すぐに引っ越さなければいけない方まで役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてください。
部屋を探し始める前に確認しておきたいこと
単身赴任が決まり、部屋を探し始める前にまず確認しておきたいことは、単身赴任の期間と会社から支給される単身赴任に関する手当についてです。
単身赴任の期間
単身赴任の期間は、部屋探しにおいて重要な要素です。
例えば、期間が比較的短い場合は、初期費用をより安くできる住まいを探すほうが効率的といえるでしょう。
しかし、単身赴任の期間が明確に決められていないケースもあるかもしれません。
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の「企業の転勤の実態に関する調査」によると、1回の国内転勤における赴任期間は「3年程度」と回答した方は全体の37.6%と最も多い結果となりました。
次いで、「5年程度」が26.2%です。
単身赴任の期間が不明確の方は、こちらのデータも一つの参考にしてください。
参考:企業の転勤の実態に関する調査|独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)
単身赴任の手当
単身赴任の期間と同様に、手当がどれくらいなのかも部屋探しにおいて重要な要素です。
手当がどれくらい支給されるのかによって、部屋探しの予算が異なるからです。
厚生労働省が実施した平成30年賃金事情等総合調査によると、単身赴任の手当制度がある企業は全体の9割に及びます。
平均支給額は、定額支給だと36,000円、支給額に幅がある場合は29,700~64,400円の幅があるようです。
単身赴任の手当をもらえるのか、また金額はいくらなのかは事前に必ず確認しておきましょう。
単身赴任の部屋探しで重視する項目を確認する
単身赴任の部屋探しでは、重視する項目をいくつか決めておくとスムーズに部屋探しが進みます。
人によって部屋探しで重視することは異なりますが、ここでは一般的に重視される下記の項目について確認しましょう。
- 費用
- 間取り
- 部屋の向き
- 立地
費用
単身赴任の部屋探しでは、多くの方にとって費用は最も重要な項目といえます。
会社から十分な手当が支給されるなら、費用に関してはそこまで重視しなくても良いかもしれません。
しかし、そうでない方が大半でしょう。
できるだけ安く済ませたいと考える方がほとんどです。
単身赴任にかかる費用は、主に初期費用、家賃、生活費です。
車を所有する場合はさらに費用がかさみます。
生活に必要な費用をおおまかにでも把握しておき、予算に合わせて部屋探しをする必要があるでしょう。
間取り
人によって住みやすい部屋の間取りは異なります。
スムーズに部屋探しをするためにも、自分にとって住みやすい間取りは何なのかを考えておく必要があります。
例えば、寝室は別で欲しいという方は1LDKや2DKの部屋が適していますし、一つの部屋で十分という方は1Rや1Kの部屋でも良いでしょう。
部屋の向き
部屋探しで日当たりを重視する方もいます。
日当たりを重視する方は、東向きか南向きがおすすめです。
東向きなら午前中の日当たりが良いので、朝すっきりと目覚められるでしょう。
一方、南向きは1日をとおして日当たりが良いのが特徴です。
休日は家にいることが多い方は南向きが向いているでしょう。
立地
どんなに住み心地の良い部屋でも、立地が不便だとさまざまな面で不都合を感じることになります。
例えば、会社や家族が住む自宅までのアクセス、近くに買物や外食できるお店があるかなどが重要なポイントになるでしょう。
もちろん、人によって何を重視するかは異なります。
部屋探しの際は、重視するポイントを明確にしておくと良いでしょう。
単身赴任で住む部屋は、期間や手当、重視する項目を軸に決める
何も考えずにやみくもに部屋探しをしても、自分に適した住まいを見つけるのに多くの労力と時間がかかってしまいます。
単身赴任の部屋探しでは、まずは期間や手当を把握し、先ほど紹介した部屋探しで重視する4つの項目に関しても考えておきましょう。
条件を絞って部屋探しをすれば、効率的に自分に適した部屋を見つけることができます。
また、単身赴任で住む部屋は賃貸が一般的ですが、期間や予算によってはマンスリーマンションやホテルのほうが適している場合があります。
求める条件を満たすなら、賃貸だけでなくマンスリーマンションやホテルも視野に入れて部屋探しをするのがおすすめです。
単身赴任で選べる部屋の選択肢
続いて、単身赴任で選べる部屋の選択肢を3つ紹介します。
費用感についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
賃貸
単身赴任の住まいで一般的なのが、賃貸です。
賃貸のメリットは、家具家電を自由に配置できる点と、多くの選択肢がある点です。
一方デメリットには、初期費用がかかる点や手続きに時間がかかり入居まで時間がかかることがある点が挙げられます。
賃貸物件の費用は、エリアや部屋によっても異なりますが、初期費用は家具家電合わせて16万~28万円程度かかると思っておきましょう。
目安として、1年以上の単身赴任なら賃貸が向く場合が多いでしょう。
しかし、1年以内の場合はマンスリーマンションなどほかの選択肢を選んだほうが節約になるかもしれません。
とはいえ、1年以内の単身赴任でもまとまった初期費用を用意できる、また居住したいエリアが決まっている場合は、賃貸が向くでしょう。
マンスリーマンション
マンスリーマンションとは、1ヶ月単位で借りられるマンションのこと。
単身赴任や長期観光の際に利用することができます。
マンスリーマンションのメリットは、次のとおりです。
- すぐに入居できる
- 引越しの手間が少ない
- 初期費用の安さ
一方、デメリットには次のようなものがあります。
- 一般的な賃貸よりも家賃が高め
- 選択肢が少ない
- 家具家電を自由に選べない
マンスリーマンションは、すぐに入居したい、また初期費用を抑えたい方に向いています。
こちらの記事で賃貸とマンスリーマンションでかかる費用を比較しているので、気になる方は参考にしてください。
→ 単身赴任での生活費はいくら?賃貸やマンスリーマンションを借りた際の金額も
ホテル
単身赴任の期間によっては、ホテルという選択肢もあります。
ホテル暮らしなら、部屋の掃除をしてもらえますし、シーツや寝巻きは自分で洗濯しなくても清潔なものを利用できます。
また、ホテルなら駅や中心街へのアクセスが良い場合が多いので、立地を重視する方には便利でしょう。
しかし、費用が高いので、単身赴任が長期間に及ぶ場合はホテルは向きません。
単身赴任の期間が1ヶ月以内というように期間が短い場合や、単身赴任の費用を十分に用意できる方、立地を重視する方はホテルでもいいかもしれません。
単身赴任の部屋探しで確認しておきたいポイント
単身赴任の部屋探しで確認しておきたいポイントを紹介します。
違約金が発生しないか
多くの賃貸物件は、契約期間が2年となっています。
単身赴任の期間によっては、賃貸物件の更新を待たずに退去しなければいけません。
契約期間中に契約解除すると違約金がかかるケースがあるので、契約前に違約金が発生するかどうかを確認しておきましょう。
家具家電付きか
単身赴任は、あくまでも仮の住まいです。
家具家電をそろえると多くの費用がかかってしまいますし、単身赴任が終われば必要のないものになってしまいます。
マンスリーマンションやシェアハウスは、家具家電付きがほとんどです。
家具家電付きの物件なら、初期費用を安く抑えられます。
なかには賃貸でも家具家電付きの場合もあるので、探してみると良いでしょう。
即入居可能か
単身赴任が決まる時期によっては、すぐに入居できるかどうかは重要な要素になります。
赴任までの期間が短ければ、すぐに住める部屋でないといけません。
物件にもよりますが、一般的に賃貸だと入居までに長くて1カ月程度要する場合があります。
そのため、すぐに入居したい場合は向かないかもしれません。
一方で、マンスリーマンションなら申し込みから数日で入居できるケースが多いので、入居までの間に時間がない場合はマンスリーマンションが向くでしょう。
単身赴任でかかる費用や生活費の目安
単身赴任で住む部屋にかかる費用だけでなく、どれくらいの生活費がかかるかについても確認しておきましょう。
総務省統計局の家計調査によると、賃貸に住む単身世帯の1カ月の平均的な生活費は、次のとおりです。
- 食料 37,378円
- 住居 51,472円
- 光熱・水道 10,240円
- 家具・家事用品 6,357円
- 被服及び履物 5,514円
- 保健医療 6,905円
- 交通・通信 20,715円
- 教養娯楽 18,528円
- その他の消費支出 22,674円
合計179,783円
こちらは全国的な平均値となっているため、地域によっては前後するでしょう。
また、自動車を所有する場合は、さらに費用がかかります。
単身赴任手当が充実している場合は、自己負担額は上記の金額よりも少なくて済みますが、手当の金額が少ない、または支給されない場合はなるべく節約を心がける必要があります。
節約できる費用として、食費が挙げられます。
自炊できる方なら月2万円以内に納めることも可能でしょう。
また、交通・通信の費用の平均は20,715円ですが、自宅ではあまりインターネットを使わない場合は、Wi-Fi環境を整えなくてもスマートフォンのテザリングで十分という方もいるかもしれません。
多額の費用がかかる単身赴任での生活は、自分に合う節約方法を見つけ、少しでも出費を抑える意識が大切です。
参考:家計調査 家計収支編 住居の所有関係別1世帯当たり1か月間の支出(2021年)|総務省統計局
まとめ
単身赴任の部屋探しは、予算や立地、間取り、向きなど、重視するポイントを明確にしておけば、スムーズに部屋探しが進むでしょう。
希望の条件を満たす住まいを見つけるうえで、賃貸だけでなくマンスリーマンションやホテルなども視野に入れておけば、選択肢が多くなり希望の住まいを見つけやすくなります。
特にマンスリーマンションなら初期費用が安く、入居までの期間が短いので、住まいを柔軟に変更できる点が大きなメリットです。
単身赴任の期間や、入居までの期間によっては、マンスリーマンションが向く場合もあるでしょう。
当社株式会社One Lifeでは、関東・関西・愛知にてマンスリーマンションの物件を数多く取り扱っております。
単身赴任の予定がある方は、ぜひ一度見積もりをご依頼ください。